強制捜査着手

 検察庁の幹部や担当検事が異動すると,警察が未検挙重要事件の説明にきて,こういう証拠があって犯人性についても間違いのない事件だから強制捜査に着手させてほしいと要望してくることがあります。そういう場合には,証拠関係をよく把握して検討するのはもちろんですが,検察官が替わる前に行われれた前回の説明後どういう捜査をして,どういう証拠が収集されたのかを必ず確認すべきです。前回の相談時には強制捜査は不可との結論が出されているわけですから,それと異なる結論を出そうとするなら,前回の判断が明らかに間違っていたと判断できる資料・証拠か,前回の判断は正しかったがそれ以降の証拠関係の変化により前回の結論が正当性を失ったという明らかな資料・証拠が必要だと思います。
 警察は強力なお願いをしてくることがありますが,そのお願いを引き受けるには,証拠関係が整っていることが大前提です。